タングステンフィルムとは?


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昔はタングステンフィルムというのがありました。
白熱電球下での商品撮影などで、ちゃんとした色再現をする為につくられたもので、野外で使うと上記の写真のように青味が強く出ます。
ちなみにタングステンとは金属の名称のこと。それが電球にも使われています。

はい、この説明だとなんだかちょっと難しいですね。
昔、現像所に勤めていた頃ですが、このフィルムの意味がよく分からなくって、いろんな方に聞いたのに誰もちゃんと答えてくれませんでした。写真好きな人がいませんでしたからね〜。でも、リバーサル現像の部署だったので、それくらい知っていて欲しかったです。ま、説明されたけどこちらの理解力がなかっただけかもしれませんが。

タングステンフィルムとは?

簡単に言うと室内用フィルムです。他のフィルムで室内で撮ると赤と黄色が強く出てしまって、まともな色で撮影が出来なかったんですね。それを室内でもちゃんと撮れるようにしたフィルムです。
逆に野外ではちゃんとした色味になりません。でもそれをあえて野外で撮るとブルーに転がり、ゆるい感じに撮れて面白いんです。

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写真撮影に大切なことで『色温度』というのがあって、それが関係しています。
これについては難しいのでまたどこかで書くとして、『ホワイトバランス』という言葉なら聞いたことあるかなと思います。
いまのカメラはスマホでさえ、ホワイトバランスがオートで撮れます。ようは「ちゃんとした色で撮りますよー」ってことです。フィルム写真をやらないと気付かない便利さかもしれません。

これをオートではなくって、自分で変更することで色味を変えて撮ることも可能です。

文章だけでサラッと書くのは難しいですが、ここを覚えていくと表現の幅はぐっと広くなって、撮影がもっと楽しくなりますよ。

 

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写真を見せる上で大切にしていること


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写真はシンプルである方がいい。多重露光をするとどうしてもごちゃっとしてしまうので、そればかり見ていると疲れてしまう。インパクトのある写真の宿命かもしれない。僕はそれも好きだけど。

基本はスッキリがいい。その中に主役と脇役もあって、視線の流れも出るような写真。
それでいて、見ていて疲れない、ずっと眺めていたいもの。

なんて、難しいことかいているけどそれが理想ですよね。
そんな写真が撮れるようになってこそ、多重露光もより活きてくる気がします。

昔、阪神タイガースにいたピッチャーの星野伸之(ここを見てる人はほぼ知らないだろうけど)。
ストレートが130km/hも出ないけど、三振をとりまくる。
それは90キロくらいのスローカーブを投げるから、その球速差で130キロの球が150キロ以上に感じる。
たとえが微妙だったかもしれませんが、ようは緩急ってやつですね。

このブログの写真もそういう感じで『緩急』を入れています。

派手な写真もあれば、地味な写真や柔らかい写真もある。
それを、どの写真を見ても僕が撮ったものと分かって貰えるレベルまで持っていきたい。

 

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LC-Aの絞り調整方法


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LC−Aのボケ味が好き。この写真のようなうっすらボケにも独特の味がある。
絞りはオートなのでF値は分からないけど、単純に暗い場所だと開放の2.8で撮って、明るい場所だと16で撮影しているのは分かる。

これを撮ったのは日中。感度設定は100。となるとF8か11くらいかな。
絞りは決めれないけど、ボケが欲しいなら低感度フィルムを使う方がいい。
逆にピントが合わない方は高感度フィルムを使えばいい。F16で撮影されるので、全体にピントが合う。多少の誤差も大丈夫。

ちなみにLC-Aには絞りのレバーがあるんだけど、これを自分で決めてしまうとシャッタースピードが1/60になる。結局A(オート)に合わせるしかなくってあまり使えないので、LC-A+ではレバーがなくなった。

ピント合わせのみで気軽に撮れるのが利点のカメラ。
とはいえ、絞りくらいは自分でその都度決めたい気持ちもある。

全部マニュアルで決めることが出来る『LC-A+’』みたいなの発売されないかな〜。

 

 

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写真の上達方法〜精神論


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写真の上達方法ってたくさんありますよね。
雑誌や先生によってもそれは変わって来るので、「それそれ!」と思うこともあれば、「それはどうやろ?」と思うこともあるかと思います。

いろんな教室に通っていたら、たとえば『Aの方がいい』という先生もいれば、『Aはいけない』という先生がいるかもしれません。
まー何を信じていいのやらですが、どちらが正解とも間違いとも言い切れません。

思うのは、肯定的なことならきっとそれは本当にいいことなんだと思います。否定的なことなら、何がダメかしっかり聞いた上で判断していけばいいと思います。
写真を仕事にしたいならまだしも、趣味で上手くなりたいだけなのにあまりダメダメ言われるのはしんどいし、ダメダメ先生は固定観念が強いかもしれませんけどね。

僕は撮り方ってなんでもありだと思っています。ノーファインダーもよくやりますからね。トイカメラにクロスプロセスに多重露光、わざと光漏れさせたりと、否定されそうなことはほぼやっています(笑)。

でもね、概ね共通して言われていることもきっとありますよね。

そこで、僕が思う所の精神論的なやつを。 ややプロ思考かもしれませんが。

 

言い訳をしない

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これはもはや必須なことですが、被写体や場所などを言い訳にしないことです。
撮影には様々な条件があります。それはその時によって違います。
当然、悪条件はあります。
だからといって、モデルが悪いとか、天気が悪いとか、場所が悪いとか、カメラが悪いとか、外部に言い訳をつくってはいけません。
もちろん日差しがあって、陰影がある方がいいです。青空はテンションもあがります。いいカメラとレンズがあれば、いい写真も撮れるかもしれません。でもそれはまた別の話。

厳しいかもしれないけど、上手く撮れなかったら自分の責任です。

でもそう思うことで、だったらどうすれば上手く撮れるのか?を考えるはずです。
どんなことでもそうですが『失敗した。最悪だ』で終わらせないことですね。
失敗したっていいです。その時は成功に近付いたと思うだけです。

とはいえついつい言い訳することもあります(笑)。
なので、してもいいけどその原因をしっかりと理解しましょう。

写真が上手い人というのは、なぜ上手く撮れなかったのかを知っているからなんですね。

 

 

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レッドスケールフィルムの制作と空掘商店街


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フィルムトイカメラの教室でレッドスケールを制作して、空掘り商店街で撮影会。

レッドスケールとはロモグラフィーが販売していたフィルムですが、赤〜オレンジの特殊な発色をします。これはフィルムの裏表が逆になっています。
つまり、表に光を当てて像を出すのを、裏に光が当たるように詰め替えられたフィルムです。
自作も出来ちゃいます。

5月くらいに東京でこれのワークショップも考え中です。
多重露光もやりたいし、連日にしようかな。

このレッドスケールも、使うフィルムによって若干の違いが出てきます。ほぼほぼ、この赤やオレンジ系になるのですが、ロモグラフィーの「LomoChrome Turquoise XR 100-400」だけは以下のように青系に転びます。
普通に使えばゴールデンカラーになる特殊なフィルムですが、裏返しても特殊でした。

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ちなみに一枚目の写真は、「Revolog」のkolorというフィルムで制作しました。これも特殊なフィルムで、はじめから着色されており、普通に撮っても赤や青やオレンジに変色します。

フィルムスワップと同じく、こういう部分がフィルムならではの楽しさですね。

 

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写真が楽しく上達していくコラム


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トイラボさんのHPで連載中のコラムも今回で50回。

サンプルで使う写真はどうしても重複してしまう部分があるとはいえ、これだけ書いてもまだ迷わずに書けるというのは、自分にとっても誇らしいことだったりします。

さて、今回は「超簡単上達法」ですよ。

『ローアングル&地べた撮影で撮る』

いわゆるノーファインダーになるのですが、ほんとに使える撮影方法です。もちろんこればっかじゃダメですが、意識的に視点を変える癖も付いてきますよ。

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今年の写真のテーマは「ファンタジー」


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一年という区切りで何かしらのテーマを決めて撮っています。昨年は「やわらかい雰囲気」でした。もちろん毎回というわけではなくて、撮る被写体によっても変わります。
ただ、一年を通してそういう意識を強く持って撮影していました。
ちなみに、一昨年は「多重露光」、その前は「ノスタルジー」でした。

ブログにあげている写真も毎年少しずつ変わっています。
なので、僕の写真に『レトロ・ノスタルジー』のイメージを持たれている方も、『多重露光』の方も、『ハイキー』な方も、『クロスプロセス』な方もいます。
どういうイメージを持たれているかで、いつ出会ってくれたのかも分かります。

今年の写真のテーマは「ファンタジー」。昔からそこは意識してるけど、もっと極めていこうかと思っています。ファンタジーといってもダークな方もありますからね。カモメの多重露光なんて、ちょっとダーク寄りかもしれませんね。

基本的なスタイルというのは変わらないけど、昨年からデジタルの出番も増えたし、自分らしさを広げつつ、深く追求していきたいです。
そして、自分だけにしか表現出来ない世界を作り上げたいと思っています。

 

撮影のご依頼

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ちょっとサバンナに行って来た。


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ちょっと時間が出来たので、LC-Aで野生のキリンを撮ってきました!!
あえてデジタルは持っていきませんでした。
いやー、やっぱり野生はすげーーです。みなさんもぜひ一度は行ってみて圧倒されて下さいね。
…なんてことを一度くらいサラっと言ってみたいな。

これは随分前に行った、大分県にあるサファリパークです。

キリンを逆光で撮影。シルエットでもキリンと分かりますよね。

前置きはさておき。
トイラボさんで連載中のコラム。アップされました。

今回はトイカメラの上達法。「逆光で撮ろう」です。

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デジタルで夕暮れカモメをトイカメラ風に撮影


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先日のカモメに引き続き、ピクチャーコントロールを変更して、トイカメラ風に撮れるようにしました。

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トイカメラ風というか、ビビットにしただけですけどね。どっちも好みです。
もちろん空の色や光も考えてはいますが、設定で随分変わりますよね。

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そしてカモメは去っていきましたー。


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『いい写真』が分からなくなった時に見て欲しい記事。


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いい写真を撮りたいって思うのは当然のこと。でもその「いい写真」ってのがどんな写真なのか分からない。そのことで悩んでしまうことってありますよね。

・自分がいいと思えたらいい写真?
・他人が褒めてくれたらいい写真?
・見たままを撮れる技術があるからいい写真?
・意図や思考、物語を感じるからいい写真?
・コンテストに入賞したからいい写真?

いろんな考えがあると思います。正直なところ、好き嫌いはあれど上手い人はやっぱり上手いです。知識があれば、思い通りに撮れるようになっていくと思います。

でも、、、

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