いい写真を撮りたいって思うのは当然のこと。でもその「いい写真」ってのがどんな写真なのか分からない。そのことで悩んでしまうことってありますよね。
・自分がいいと思えたらいい写真?
・他人が褒めてくれたらいい写真?
・見たままを撮れる技術があるからいい写真?
・意図や思考、物語を感じるからいい写真?
・コンテストに入賞したからいい写真?
いろんな考えがあると思います。正直なところ、好き嫌いはあれど上手い人はやっぱり上手いです。知識があれば、思い通りに撮れるようになっていくと思います。
でも、、、
知識に邪魔をされないようにしよう
知識があるゆえに、撮らなくなる写真が出て来ることもあります。
たとえば、いまここで撮ってもブレてしまう。どうせいい写真にはならない、などなど。結果が読めちゃうんですよね。で、撮らない。
撮りたいという感情が沸いても、知識や経験が邪魔をする。こうなってくると失敗こそ減りますが、幅が狭まります。
でも、写真ってその幅が広い方が楽しいです。構図だって大切だけど、意識し過ぎるとどこかで見たことのある写真になってしまう。
当然、知識を否定することは出来ないし、上達には欠かせないもの。
でも、もっと大切なのは自分が撮りたいと思ったその感情だと思います。それに素直になればいい。知識がゼロの時はもっと素直だったはずだから。
『自分がいいと思えばいい写真』という結論はやめよう
こういう議題になると、『自分がいいと思えばいい写真』、という結論になりがちですよね。でも、そもそもそれがいいのかどうか分からなくなって悩んでいるはず。仮に失敗ばかりで写真が上手くなかったら、その『いいと思える写真』が一枚もないかもしれない。だから楽しくない、才能ないからやめよう…
ちょっと極端ですが、写真を愛する僕としては、誰にもそんな結論にはなって欲しくないです。
思うのは、写真をいいとか悪いとかで分けなくてもいいんじゃないかなって。
フィルムだとより強く思えることですが、どんだけ下手くそだろうと、世界でたった一枚の写真です。
今は覚えていなくても、その瞬間に何かを感じて撮ったはずです。それは自分にとって大切な写真です。それでいいんじゃないかなと思います。
最近、僕は教える立場に立つことが多いので、それだけではいけないし、知識を教えているんですけどね(笑)。上手く撮れるようになりたいという気持ちは誰だってあるはずです。だから勉強したり、教室に通ったりもすると思います。それはそれで自分なりに続けていけばいい。
ただ、その前にずっと胸に留めて欲しいのは、大切に撮って、大切に残していく。それは誰が何と言おうと『いい写真』です。
だから、いい写真とか悪い写真とかで悩まないで下さいね。
『世界でたった一枚のステキな写真』なんですから。
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