昔はタングステンフィルムというのがありました。
白熱電球下での商品撮影などで、ちゃんとした色再現をする為につくられたもので、野外で使うと上記の写真のように青味が強く出ます。
ちなみにタングステンとは金属の名称のこと。それが電球にも使われています。
はい、この説明だとなんだかちょっと難しいですね。
昔、現像所に勤めていた頃ですが、このフィルムの意味がよく分からなくって、いろんな方に聞いたのに誰もちゃんと答えてくれませんでした。写真好きな人がいませんでしたからね〜。でも、リバーサル現像の部署だったので、それくらい知っていて欲しかったです。ま、説明されたけどこちらの理解力がなかっただけかもしれませんが。
タングステンフィルムとは?
簡単に言うと室内用フィルムです。他のフィルムで室内で撮ると赤と黄色が強く出てしまって、まともな色で撮影が出来なかったんですね。それを室内でもちゃんと撮れるようにしたフィルムです。
逆に野外ではちゃんとした色味になりません。でもそれをあえて野外で撮るとブルーに転がり、ゆるい感じに撮れて面白いんです。
写真撮影に大切なことで『色温度』というのがあって、それが関係しています。
これについては難しいのでまたどこかで書くとして、『ホワイトバランス』という言葉なら聞いたことあるかなと思います。
いまのカメラはスマホでさえ、ホワイトバランスがオートで撮れます。ようは「ちゃんとした色で撮りますよー」ってことです。フィルム写真をやらないと気付かない便利さかもしれません。
これをオートではなくって、自分で変更することで色味を変えて撮ることも可能です。
文章だけでサラッと書くのは難しいですが、ここを覚えていくと表現の幅はぐっと広くなって、撮影がもっと楽しくなりますよ。
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