世界一有名なカメラマンと共に撮影に。
ファインダーを覗いたけど撮らなかった瞬間に、言われた。
『シャッターわいな?』
「えっ?」
『いま、シャッター切ったんかいな?』
「あ、いえ」
『写真歴だけで上手い下手は決まりゃんけどな、ちーとでも気になるシーンがあれば撮りんしゃいや。いっぺんカメラ向けたでしょう? 出来上がりを勝手に予測してやっぱり撮らんなんて、おこがましいわ!』
と説教されて、ハッとしたところで目が覚めた。
あ、夢から覚めた(ややこしいな)。はい、ただの夢です。
写真をずっと続けてきたけど、確かにファインダーを覗いただけで結果が100%分かるほどの腕はない。「あ、これは違うな」と言って撮らないのが一見プロっぽくて格好いいように見えるかもしれないけど、それでも一瞬は何かに惹かれてカメラを構えたはず。
それを無視するのは逆に格好悪いのかもしれませんね。