写真を見せる上で大切にしていること


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写真はシンプルである方がいい。多重露光をするとどうしてもごちゃっとしてしまうので、そればかり見ていると疲れてしまう。インパクトのある写真の宿命かもしれない。僕はそれも好きだけど。

基本はスッキリがいい。その中に主役と脇役もあって、視線の流れも出るような写真。
それでいて、見ていて疲れない、ずっと眺めていたいもの。

なんて、難しいことかいているけどそれが理想ですよね。
そんな写真が撮れるようになってこそ、多重露光もより活きてくる気がします。

昔、阪神タイガースにいたピッチャーの星野伸之(ここを見てる人はほぼ知らないだろうけど)。
ストレートが130km/hも出ないけど、三振をとりまくる。
それは90キロくらいのスローカーブを投げるから、その球速差で130キロの球が150キロ以上に感じる。
たとえが微妙だったかもしれませんが、ようは緩急ってやつですね。

このブログの写真もそういう感じで『緩急』を入れています。

派手な写真もあれば、地味な写真や柔らかい写真もある。
それを、どの写真を見ても僕が撮ったものと分かって貰えるレベルまで持っていきたい。

 

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LC-Aの絞り調整方法


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LC−Aのボケ味が好き。この写真のようなうっすらボケにも独特の味がある。
絞りはオートなのでF値は分からないけど、単純に暗い場所だと開放の2.8で撮って、明るい場所だと16で撮影しているのは分かる。

これを撮ったのは日中。感度設定は100。となるとF8か11くらいかな。
絞りは決めれないけど、ボケが欲しいなら低感度フィルムを使う方がいい。
逆にピントが合わない方は高感度フィルムを使えばいい。F16で撮影されるので、全体にピントが合う。多少の誤差も大丈夫。

ちなみにLC-Aには絞りのレバーがあるんだけど、これを自分で決めてしまうとシャッタースピードが1/60になる。結局A(オート)に合わせるしかなくってあまり使えないので、LC-A+ではレバーがなくなった。

ピント合わせのみで気軽に撮れるのが利点のカメラ。
とはいえ、絞りくらいは自分でその都度決めたい気持ちもある。

全部マニュアルで決めることが出来る『LC-A+’』みたいなの発売されないかな〜。

 

 

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写真の上達方法〜精神論


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写真の上達方法ってたくさんありますよね。
雑誌や先生によってもそれは変わって来るので、「それそれ!」と思うこともあれば、「それはどうやろ?」と思うこともあるかと思います。

いろんな教室に通っていたら、たとえば『Aの方がいい』という先生もいれば、『Aはいけない』という先生がいるかもしれません。
まー何を信じていいのやらですが、どちらが正解とも間違いとも言い切れません。

思うのは、肯定的なことならきっとそれは本当にいいことなんだと思います。否定的なことなら、何がダメかしっかり聞いた上で判断していけばいいと思います。
写真を仕事にしたいならまだしも、趣味で上手くなりたいだけなのにあまりダメダメ言われるのはしんどいし、ダメダメ先生は固定観念が強いかもしれませんけどね。

僕は撮り方ってなんでもありだと思っています。ノーファインダーもよくやりますからね。トイカメラにクロスプロセスに多重露光、わざと光漏れさせたりと、否定されそうなことはほぼやっています(笑)。

でもね、概ね共通して言われていることもきっとありますよね。

そこで、僕が思う所の精神論的なやつを。 ややプロ思考かもしれませんが。

 

言い訳をしない

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これはもはや必須なことですが、被写体や場所などを言い訳にしないことです。
撮影には様々な条件があります。それはその時によって違います。
当然、悪条件はあります。
だからといって、モデルが悪いとか、天気が悪いとか、場所が悪いとか、カメラが悪いとか、外部に言い訳をつくってはいけません。
もちろん日差しがあって、陰影がある方がいいです。青空はテンションもあがります。いいカメラとレンズがあれば、いい写真も撮れるかもしれません。でもそれはまた別の話。

厳しいかもしれないけど、上手く撮れなかったら自分の責任です。

でもそう思うことで、だったらどうすれば上手く撮れるのか?を考えるはずです。
どんなことでもそうですが『失敗した。最悪だ』で終わらせないことですね。
失敗したっていいです。その時は成功に近付いたと思うだけです。

とはいえついつい言い訳することもあります(笑)。
なので、してもいいけどその原因をしっかりと理解しましょう。

写真が上手い人というのは、なぜ上手く撮れなかったのかを知っているからなんですね。

 

 

カメラの個人レッスン

deziko

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レッドスケールフィルムの制作と空掘商店街


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フィルムトイカメラの教室でレッドスケールを制作して、空掘り商店街で撮影会。

レッドスケールとはロモグラフィーが販売していたフィルムですが、赤〜オレンジの特殊な発色をします。これはフィルムの裏表が逆になっています。
つまり、表に光を当てて像を出すのを、裏に光が当たるように詰め替えられたフィルムです。
自作も出来ちゃいます。

5月くらいに東京でこれのワークショップも考え中です。
多重露光もやりたいし、連日にしようかな。

このレッドスケールも、使うフィルムによって若干の違いが出てきます。ほぼほぼ、この赤やオレンジ系になるのですが、ロモグラフィーの「LomoChrome Turquoise XR 100-400」だけは以下のように青系に転びます。
普通に使えばゴールデンカラーになる特殊なフィルムですが、裏返しても特殊でした。

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ちなみに一枚目の写真は、「Revolog」のkolorというフィルムで制作しました。これも特殊なフィルムで、はじめから着色されており、普通に撮っても赤や青やオレンジに変色します。

フィルムスワップと同じく、こういう部分がフィルムならではの楽しさですね。

 

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フィルムスワップとは?やり方は?


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トイカメラ教室の授業で、フィルムスワップをやりました。
フィルムスワップとは、簡単に言うと、二人の撮影者で多重露光するものです。

いつも僕がやっている多重露光は、36枚撮り切ったらフィルムを巻き戻して、またはじめから撮っていく方法です。ここでもコラムでも何度か書いたことありますね。

* 多重露光のやり方はコチラ

生徒さんが撮りきったフィルムを一度集めて袋に入れて、くじ引きみたいに引いてもらって、そのフィルムに撮り重ねていきました。

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誰のフィルムが当たるか分からない。そして何を撮っているかも分からないので、どんな写真が出来上がるかそりゃ分からない。
全くダメダメ写真ばかりになることもあれば、面白い結果になることもあります。フィルムならではの楽しさですよね。

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◎ 募集中のワークショップ

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■ 2016/4/17  13時〜
一日ワークショップ開催。坂道や路地、小寺、昭和レトロを感じさせる尾道は、フィルムカメラとの相性は抜群!! たくさんの猫たちとも出会えると思います。
応募・詳細はコチラより。

 

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写真が楽しく上達していくコラム


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トイラボさんのHPで連載中のコラムも今回で50回。

サンプルで使う写真はどうしても重複してしまう部分があるとはいえ、これだけ書いてもまだ迷わずに書けるというのは、自分にとっても誇らしいことだったりします。

さて、今回は「超簡単上達法」ですよ。

『ローアングル&地べた撮影で撮る』

いわゆるノーファインダーになるのですが、ほんとに使える撮影方法です。もちろんこればっかじゃダメですが、意識的に視点を変える癖も付いてきますよ。

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ワークショップ『フィルムカメラでノスタルジックに撮る尾道の街』募集開始


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* 募集人数に達したため、現在キャンセル待ちとなっております。

久しぶりに出張ワークショップやります!
開催地は広島。フィルムカメラを持って、尾道の街を探索します。

坂道や路地、小寺、昭和レトロを感じさせる尾道は、フィルムカメラとの相性は抜群!! しかも開催は暖かい4月17日。たくさんの猫たちとも出会えると思います。
今回は福岡でのWSに引き続き、ネットフィルム現像所「トイラボ」の山田さんもご協力、ご同行して下さいます。現像のことなども聞けますよ。

地元の方だけでなく、遠方からの参加者も歓迎です!前日の夜に、福山駅近辺でトイラボの山田さんと懇親会(飲み会)いたします。参加者で来れる方はぜひ。ちなみに、尾道の宿はなかなかとれないかもしれませんが、福山なら空きがたくさんあります。

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ワークショップ詳細

■ 開催 4/17(日) 
■ 時間 13時〜16時 
■ 料金 5,000円
■ 募集人数 5〜10名

特典

■ カメラレンタル
LOMO LC-Aをレンタル致します。使いやすくてノスタルジーに撮れる、尾道に最適なカメラです。
■ フィルム
発色に特徴があるフィルムをこちらで準備いたします。
■ 現像とプリント
トイラボにて現像。スキャンしたデータとLサイズにプリントした写真を郵送にてお渡しします。

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当日の流れ

尾道駅近辺に集合(参加者に別途ご連絡します)

フィルム別の特徴、猫を可愛く撮る秘訣をレクチャーします(30分ほど)。

LOMO LC-Aの使い方を説明していざ撮影へ(2時間ほど)!!

撮影会の中でも、上手く撮る方法などもご説明します。フィルムカメラをお持ちの方はご持参頂いてもオッケーです!

* 当日は坂道などを歩くことになるので、歩きやすい靴でお越し下さい
* 雨天決行ですが、悪天候の際は中止いたします
* 終了時間は多少前後いたします

* 募集人数に達したため、現在キャンセル待ちとなっております。

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今年の写真のテーマは「ファンタジー」


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一年という区切りで何かしらのテーマを決めて撮っています。昨年は「やわらかい雰囲気」でした。もちろん毎回というわけではなくて、撮る被写体によっても変わります。
ただ、一年を通してそういう意識を強く持って撮影していました。
ちなみに、一昨年は「多重露光」、その前は「ノスタルジー」でした。

ブログにあげている写真も毎年少しずつ変わっています。
なので、僕の写真に『レトロ・ノスタルジー』のイメージを持たれている方も、『多重露光』の方も、『ハイキー』な方も、『クロスプロセス』な方もいます。
どういうイメージを持たれているかで、いつ出会ってくれたのかも分かります。

今年の写真のテーマは「ファンタジー」。昔からそこは意識してるけど、もっと極めていこうかと思っています。ファンタジーといってもダークな方もありますからね。カモメの多重露光なんて、ちょっとダーク寄りかもしれませんね。

基本的なスタイルというのは変わらないけど、昨年からデジタルの出番も増えたし、自分らしさを広げつつ、深く追求していきたいです。
そして、自分だけにしか表現出来ない世界を作り上げたいと思っています。

 

撮影のご依頼

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多重露光のコツは逆光で撮ること


000406000009カモメ多重シリーズ。先日のペガサスよりもこちらの方がお気に入り。動物が隠れている絵みたいになってますが、カモメどこか分かりますよね?

多重露光にはいろいろとコツがあるのですが、これも普通に撮る時と同じで、やっぱり光を意識する方がいいですね。

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たとえば二重露光の場合は、一枚目に逆光で影になる部分を作り出すと、二枚目に撮った写真がその影の部分に乗ってきます。順番はどちらが先でも大丈夫です。

とはいえ、コツが分かっていても微妙な露出のズレがあるので、なかなか難しいんですけどね。


カメラの個人レッスン

deziko

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Why?トイカメラモード


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子供が生まれてからデジタル一眼の出番が圧倒的に増えたんですが、キレイに写り過ぎて物足りなくなる時があります。

トイカメラの雰囲気で撮りたくなる時が出てきます。
最近はトイカメラモードが付いてるデジ一もたくさんありますが、僕のには残念ながら付いておらず。なぜ?

でもそういったモードだとRAWで撮れないカメラも多いですよね。

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てことで、カモメ撮影時のようにピクチャーコントロールで近い雰囲気に。
後は『わざとピントをズラす』、というか曖昧なところにピントを合わせて、それっぽく撮ってみました。
 


撮影のご依頼

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