趣味や好きなことを仕事にしない方がいい。という、定番のお言葉。
『写真を仕事にしたいと言っている人』が、『写真を仕事にしている人』から言われるみたいです。
すでに仕事にしているからかもしれないけど、実際に僕が言われたことはないです。
仕事にしたいと思ってた頃に言われた気もするけど、それは好きを仕事にしていない人からの言葉だったので、説得力もないし覚えてません。
いろんなアーティストさんと会ってきたけど、誰もそんなことを言わない。
あれ?いったい誰が言ってるのやら。
肝心なのは何の為に、誰の為に撮っているか
その言葉って、仕事になるまでの道のりじゃなくて、仕事になった後の話ですよね。で、おそらく仕事となると好き勝手に撮れない。クライアントが望むように撮る。だから、好きじゃなくなる….
みたいなことを言いたいんでしょう。
仕事なんだからそれは当たり前なことだけど、だからって嫌いになるのかな?
そんな仕事ばかりじゃないはずだし、自分の写真の雰囲気を知った上で依頼されて撮ることもあるはず。それで喜んでもらえるとか最高ですけどね。
それを言った人が、どんな状況だったか分かりません。本当は仕事にして良かったと思っているけど、甘く見てるからつい戒めの為に言ったのかもしれない。
もしくは、本当に仕事にして後悔してるのかもしれない。
でも、そんな人はきっと、自分のために写真を撮っていたんでしょう。
やってみないと分からない
わざわざ言わなくていい言葉かもしれないけど、言われて諦めるくらいなら、まーそれでいいのかもしれない。
本気で好きで人生を賭ける価値があるなら、反対意見って聞こえないです。
でも、写真家といっても仕事のスタイルなんてそれぞれ。同じ仕事でも、その中での考え方や受け取り方も人それぞれ。だから、その言葉にあまり意味なんてないです。惑わされる必要もないです。
僕は写真を仕事にする前から、どこかの誰かの心に届けたくて撮ってきました。
それは作品的なものでしたが、自分のためじゃなくて、仕事として人のために撮れることが嬉しいです。
自分で経験しないと分からない。だから僕の言葉も当てにはならないかもしれない。でも僕は、仕事にすることで、さらに写真が好きになりました。