桜の撮り方コラム


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トイラボHPで連載中のコラム、第61回がアップされました。
毎月連載で5年。第1回から読んで行くと大ボリュームです。
まとめて本にしたいですが、序盤の頃に紹介していたフィルムがもう廃盤だったりしますね。

さて、今回は桜の撮り方です。撮影も楽しみです。

桜の木があるとどんどん寄って行きたくなりますが、少し視点を変えて『桜のある風景』として捉えてみましょう。って感じのコラムです。ぜひ!

トイカメラの教科書第61回「桜の撮り方」

 


 

 

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「Lomography Color Negative Film F²/400」の試し撮り


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今月にロモグラフィーから発売されたフィルム、Lomography Color Negative Film F²/400。発売間もなく在庫切れになったので、購入出来なかった方もいるかもしれませんね。

てことで、さっそく試し撮りをしました。

ロモの販売サイトのサンプル写真とは違って、ノスタルジーな雰囲気に。もっと青っぽくなると期待したんですけどね。フィルムの感度が400ですが、200で撮影してみました。

サイトの説明分に「きめ細かい粒子」と書いていますが、結構ザラザラです(笑)。
次に、「2010年、ある世界的に有名なイタリアのフィルム会社がフィルムの生産終了を発表しました」と書いていますが、Ferrania(フェラニア)社のことですね。だとすると、この中身はトイカメラ好きに人気のあったフィルム「Solaris400」でしょうか。
色味の感じも似ています。ていうか2010年販売終了!?そんな経つの?

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400の特徴は黄色被りをして、赤が朱色になります。アンダーに撮る方が鮮やかですね。桜の撮影にもいいかもしれません。爽やかというよりノスタルジーです。

ソラリスは感度が100,200,400,800とありましたが、僕は低彩度な発色の200が断然好きでした。どうせなら400じゃなくって200が良かったのにな。

でも、この流れで200も販売される可能性はありますね。ていうか、ロモさん販売して下さい(笑)。出来れば限定的ではなくって継続して発売して下さい。

 


 

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和泉リサイクル環境公園の枝垂れ梅


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ボダイジュカフェで開催中の個展ですが、展示写真の95%はフィルムで撮影したものです(一部の猫写真のみデジタル)。
でもデジタル否定派では全くなく。デジタル愛好家です。

結局、カメラならなんでも好きなんですね。
フィルムに特にこだわりがある、という感じです。

フィルムの描写が好きというのはもちろんですが、フィルムを選んで、入れて、撮って、現像出して、それを待って、出来上がりを見る。
…という全ての行程が好きなんですね。楽しいです。

でも、素人目からはフィルムなのかデジタルなのかって案外分からないものです。
こだわりもあくまで自分の中でのこと。

だから、どちらかを押し付けるなんておこがましいことはやりません。

好きに楽しめばいい、ですよね◎


 

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ノスタルジックな薔薇


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展示候補から外れた子。好きな雰囲気なんですけどねー。
まだギリギリで復帰する可能性もあるけど。

展示に限らず、選定することは多々あって、「どっちがいいかなー?」とかいつも悩みます。ほぼ大差のない写真で悩むこともあります。
誰かに聞いても「どっちでもええやん」レベルの悩みは尽きません。

最終的には「えいや!」って勢いで決めます。

 

展示作品は落下も考えて、なるべく軽いものがいい。
フォトフレームは本当はガラスがいいけど重くなるし、割れたら危ないし、そこの不安は拭いたい。
ずっと在廊は出来ないし、カフェのお客さんがいるので、ガラス外して展示したこともあります。

軽くていいのを購入出来たので、昨日はそれにペンキを塗ってみました。
ヤスリで削って安っぽいアンティーク感が出せたらなーと。

 


そんな今日は展示準備ではなく家族撮影でした。6家族とフレンチブルドッグがいっぱい。14匹くらいと出会ったのかな。
やっぱフレブルは愛嬌もあって可愛い。

ちなみにデジタル一眼はハンドストラップ(グリップストラップ)を使っていますが、長時間には向かないですね。首から下げる方がいいのかな。
PCへの転送にめっちゃ時間がかかってるし、編集が大変だー。今日と明日で全部やろう。


 

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ふんわり菜の花


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個展写真の選定がようやくほぼ終わった。でも肝心な部分がまだ決めれない。。
あと少し時間もあるし、ギリギリまで粘っていいの撮れたら入れ替えるつもりでいこうかな。

今日の写真はデジタルですが、今回の展示ではデジタルで撮ったものは猫写真のみにしています。

僕はデジタルで撮る時もフィルムの雰囲気に寄せているので、写真を見た方にはフィルムとデジタルの違いは分からないのかもしれないけど、「フィルムだろうなー」、「フィルムって面白いんだなー」って写真を展示しようと思っています。

 

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梅満開までもうちょっと


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久しぶりの更新になってしまった。昔は毎日更新してたんですけどね。よくぞやっていたものだ。

レッスンで梅を撮りにいったら、またアラレが。今年はそんな年なのか。
最近寒かったからなのか、満開はまだ少し先みたい。

でも、きれかったなー。

 

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無料と有料の違い


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無料でいろんなものが手に入る時代、という訳ではないのですが、そう思ってしまう時代ですよね。ネットで調べたらたいていのことは分かります。
ここ数年は「教える」という仕事がかなり多いのですが、かといってブログやコラムでも出し惜しみはしていません。写真の知識や撮り方などもバーンと全部書いています。この続きは教室で…みたいなことはやってません。

個人レッスンでは無料の体験レッスンもやっていますが、内容は有料と大差はありません。9割くらいはそのまま有料のレッスンを受けて頂いています。コレより先を知りたければ有料になります…なんてことも言いません(笑)。
ただ、無料のレッスンの1時間程度で写真を全部教えるのは不可能なので、結局は『先を知りたければ…』みたいなものかもしれませんが(笑)。いずれにせよ出し惜しみするなんてことはありません。

なぜかというと、文字だけで見るのと、実際に対面で伝えるのとは雲泥の差があるからです。無料に価値がないのではなくって、有料にさらに大きな価値があると思っています。
これは学ぶ方の心構えも全く違います。お金を払っているんだから頑張る、となります。
習い事すべてに共通していることですが、その場で分からない部分も聞けます。教える側としても、「あ、ここが分からないんだな」って思ったら、そこを重点的に話したり出来ます。


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物事を知るにはA→B→Cという順序があります。Cを知りたいのなら、ABは必要です。
ABCを知らずにDやFが出来ないという方も多いのですが、ABCと順番に教えていくとDがすんなり頭に入ります。
そういうピンポイントな悩みはネットには載っていませんからね。
Dを調べようとしても、専門用語まみれで混乱してしまいます。何より、書いていることもみんなバラバラです。

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人の悩みを解決出来ることは、僕としてもとっても嬉しいです。全員に100%満足して貰うことは難しいけど、そう出来るように努力はしています。だから、どんな些細なことでも、どれだけ初歩的なことでも、何度でも聞いて貰える方が嬉しかったりします。レッスン後はメールで質問に答えたりと、アフターフォローもやっています。

写真は覚えていくほど、出来ることが増えて行くほど、どんどん面白くなります。外に出て行くことも増えるので、前向きになれることもあります。そんな楽しさも伝えたいです。

 

 

カメラの個人レッスン

deziko

toylesson

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「趣味を仕事にしない方がいい」なんて言わないよ絶対


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マッキーの歌みたいなタイトルですが、このブログでもそんな内容のことはよく書いています。でも過去記事なんて流れていきますので、また書きます。僕は『趣味や好きを仕事に出来れば最高ですよ』派です。人生の大半は『仕事』ですからね。生活のため、ファッションのため、週末の趣味のため、旅行の為、美味しいご飯を食べに行くため、いろいろ理由がありますが、仕事が好きだと尚いいですよね。

 

いくつかの関門がある

当然ながら簡単ではありません。どこにも勤めず、自分の力でやっていくにはいくつかの関門があります。
人が見ているのは過程ではなく結果です。その結果を出すのは簡単ではありません。
その中で、反対意見も出てきます。親から「真面目に働きなさい」なんてことを言われるかもしれません。友人に呆れられるかもしれません。本人はいたって真面目ですが、そんな気持ちは届きません。モチベーションも下がります。これが【第一の関門】です。
そこを乗り越えて少しずつ形になっていても、まだ認めてもらえなかったり、妬まれて嫌なことを言われたり、突然上手くいかなくなって、やめていく人がいます。大きめのトラブルがあった時に乗り越えられない。これが【第二の関門】ですね。
自分と同じことをやっている人はいませんからね。良き理解者はあまり居ないです。
そしてもう一歩なのに諦める。

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大切なのは自分の中に芯をつくること

仕事じゃなくて、趣味で続けていけばそれでもいいと思うんですが、否定的な意見が多くて、モチベーションが下がるどころか、好きじゃなくなるんですよね。そうならない為に、誰に何を言われても心がブレないように、自分の中に『芯』をつくる必要があります。
それを育てていきます。その芯があればたいていのことは大丈夫です。自分のやっていること(作品など)に自信を持って、ダメな部分はちゃんと認めます。
いろんな経験が根となり、太い樹に育っていきます。少々の風が吹こうとびくともしません。折れません。

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実際に仕事に出来たとしても、いいことばかりではありません。いろんなトラブルがあると思います。時代は目まぐるしく変わるので金銭的に上手くいかない時期もあります。そして『趣味と仕事は違う』という意味もその時に分かるかもしれません。

たとえばデザイナーさん。会社勤めでもあることですが、自分がいいと思うデザインがクライアントに否定され、出来上がりは自分が作ったものとはいいたくないお粗末なものになることもありますよね。
クライアントは自社で出来ないから依頼してくるわけですが、いろんなことを簡単に言ってきます。「ちょっとここを変更して」、のちょっとに数時間かかることもあります。データも「改訂改訂改訂改訂改訂改訂改訂.pdf」みたいなデータになっていきますが(笑)、結局「はじめのがいい」なんてこともあります。

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LC-Aの撮影もフルサイズの一眼レベルの要求をされることもあります。フィルムなんて感度1600が上限、ファインダーも目測で最短距離が80cm。極端な話、暗い中で動く小さい昆虫を撮ってくれ、みたいなこともあります。限界ギリギリ以上まで頑張りますが、やっぱり出来ないこともあります。
仕事ですから、そうやって相手の要求に合わせる必要がありますよね。「好きなことしてお金貰えていいね」なんて言われますが、好き勝手には撮れないことはあります。

僕の仕事は対個人が多くて、対面するので逆にトラブルなどは少ないですが、対事業となると「いやいや、なんでやねん!」と思うことは増えます。

それでも思うのは、『趣味を仕事にしない方がいいなんて言わないよ絶対』です(笑)。

楽しいことはたくさんあります。『芯』さえしっかり育てていけば大丈夫。
自分のミスはしっかり受け止めて改善する必要はありますが、嫌なことがあったとしても、もう過去の出来事です。『嫌な思い』まで未来に持って行く必要はありませんからね。
そうやって、嫌なことを引きずらない楽観さも大切です。

 

 

カメラの個人レッスン

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フィルムの現像について


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僕は全てトイラボさんにお願いしています。現像以外でも何かとかなりお世話になっています。この出会いがなければ、写真家活動も続けてこれなかったかもしれません。

てことで、今回はちょっぴり「物申す」記事です。といっても、ここを見てくれている方が対象ではないので、意味はないかもしれないけど。

昔、といっても10年くらい経つけど、僕も現像所に勤めていました。
写真の仕事も忙しくなってきたのと、本気で取り組みたくって辞めたけど、暗室での現像やフィルムのカットなど1人でいろいろやっていたからそれなりに大きな穴だったので、週明けの忙しいときだけってことで復帰しました。現像機を動かして、コントロールストリップ(コンスト)というフィルムを通して現像液の濃度の点検もしていましたね。
復帰したのは利点もあります。お金のことはもちろんですが、自分のフィルムも一日の最後に現像していました。

数年はそんな感じで続けたけど、そこもついに潰れちゃって。で、どこに現像出そうかなーって探していて、創業直後のトイラボさんに辿り着きました。
トイラボさんも、創業前にどういったサービスで展開していくかで試行錯誤されていて、僕のブログも参考にしてくれていたようです。写真集も購入してくれていて、個人的に連絡を取るようになりました。

僕にとって、無くてはならぬ存在です。なので熊本地震の時はめっちゃ心配で動揺して、そんな僕の姿を見てウチの娘も泣き出してしまったほどです。

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ここで僕が言うのも意味があるかは分からないし、内情を全ては知りませんが、トイラボさんのサイトにも記載されているように、熊本地震以来、現像料金の未払いがかなり増えているようです。地震後に増えるというのもなんかね。

お世話になっているからというだけでなく、単純にトイラボさんの提供している『現像+データ化』は便利だし、いろんなフィルムやカメラに対応してくれるし、社長さんの人柄も好きだし、仕事も丁寧で品質も良いので、色んな方に勧めています。

フィルムの現像所をネット検索で探していて、僕のブログやトイラボさんのHPで連載中のコラムに辿り着いた方もたくさんいるかと思います。僕経由でトイラボさんの存在を知った方もいるかと思います。もしかすると、その中に料金未払いの人がいるかもしれない。なんて思うと、逆に迷惑をかけてるかもしれない。

払い忘れで期日後に払うとかならまだしも、フィルムを送る前から払う気のない方もいるみたいです。激務のようですが、未払いさえなければ人員も確保出来るのかなと勝手に感じています。
フィルムもまだまだ人気だし、ずっと営業が続いて欲しいですからね。僕も細々ですが自営業です。仕事しても、お金を払ってもらえなくなると辞めるしかありません。

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フィルム好きとして、フィルムをやっている方とはある意味同士みたいなもの。でも、中にはそんな人もいるんですね。食い逃げみたいなものです。お金は感謝の対価です。だから、仕事も誠心誠意です。

近年の写真のマナーの悪さにしかり、自分のやっていることの恥ずかしさに気付けない方がいるってことがとても残念です。

先日、写真の楽しみ方の秘訣を書きましたが、最低限のモラルを守ってこそです。いい写真を撮るためなら何でもやってオッケーなんてありえませんよね。

 


 

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写真を楽しむ秘訣


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プロ・トイカメラマンとか名乗っているので、写真もお遊びっぽく、ゆるゆる写真?なんて思われがちですが、ピントを合わせることは構図よりも大切にしています。変な言い方ですが、フィルムだろうがデジタルだろうがちゃんとした写真も当然撮れます。
でもデジタルだけで撮影されている方に比べると、多重露光やクロスプロセスや光漏れフィルムなどなど、確かに遊んでる部分はたくさんあります。

* 過去記事「写真はピントが命?」

 

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ピントを大事にしているけど、偶然撮れたボケボケブレブレ写真がいい感じ、というのもあります。失敗だろうが狙ってなかろうが、自分が撮った写真に間違いありません。大小はあるけど、心惹かれた被写体だから好きな写真になることも多々あります。

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ここでも何度か書いているけど、写真をやめたいと思ったことも、悩んだことも、撮っていても楽しくないと感じたことも、撮れなくなったこともありません。
写真繋がりの人間関係に惑わされることもほぼありません。人それぞれスタイルがあると思いますが、僕も僕が思うように楽しく撮っています。だから人に何かを強要することもありません。
それなりに先生をやってきて色々教えているのに、先生っぽくないと言われますが(笑)、『写真は一生続けていける楽しいもの』って感じてもらうことを一番に考えています。

写真を楽しんで、ずっと好きでいれたら、ちょっぴり人生がゆたかだよ、って。それさえ伝えきれずに、教室が終わったら写真を撮るのもやめてしまう。なんてことになるのが一番アカンやんって。だから、楽しんでいる姿、そして上達していく写真を見るのがとにかく嬉しいです。

「こんな写真ダメだ!」「こんなの写真じゃない」なんて考えは排除して、今日の写真くらい緩〜い柔軟性でもって楽しむ。それが写真をとことん楽しむ秘訣だと思ってます。

 

 

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