Ferris wheel

僕が表現したい世界の一つは、「誰かの記憶の中に残る風景」です。
想い出って、音や香り、場所や言葉、たとえ自分が思い出そうとしなくても何かの拍子に引き出されることがあります。
懐かしさと共に少し胸がチクチクすることがあるけど、それは決して嫌な痛みではなく、どこかホッとするもの。
それも一つの幸せの形だと思います。
そんな記憶の風景を最も表現出来るのが『観覧車』です。誰もが一度くらいは乗ったことがありますよね。
子供の頃だったり、恋人とだったり、親となって子供とかもしれません。
観覧車みたいにぐるぐると世代を巡りながら、たくさんの方が想い出を残していきます。
いい思い出ばかりじゃないかもしれないけど、確かな幸せもあって。
そんな残り香(物語)を大切に写真におさめています。