
大切なものは目に見えません。いつも隠れてしまうもの。
写真は見た目が全てかもしれないけど、目に飛び込んできた後に、心に広がる感覚ってあると思います。
それは受け取る側によって変わるだろうし、それを言葉にするには難しいかもしれません。
『なんかいい!』はめっちゃいい!
キレイな写真は世の中にいくらでもあるけど、『+の何か』を感じる写真はそんなに多くありません。
+の何かとは撮影者が写真に乗せた感情です。
写真を撮る時って、心が動いたからですよね。
では、なぜそれを撮ったのか?
その理由を言えるようになりなさい、という写真の先生がいるかもしれません。でもその理由の前に、きっと感覚が先に来ると思います。「あ、なんかいい」ってやつが。
そこで、先に理由付けをしてしまうと、その『なんかいい』という間隔を遠ざけてしまうのではと思っています。
ていうより、理由から入ると撮らなくなるかもしれない。
極端なたとえですが、感覚100%で生きている人なら、その理由を言葉にして説明するのが苦手なはず。だから理由→撮影という流れは相応しくないです。
いいなと思った瞬間にシャッターを切れる瞬発力の方が大切です。
右脳と左脳をバランス良く使う
とはいえ僕は感覚重視の天才肌ではなくて、論理的な人間。何かをデータ化することも好きです。
そのデータを元に、この被写体、この天気ならこのフィルムがいいな!いう感じで撮影しています。
感覚と論理、つまり右脳と左脳です。
論理だけだと、ただのキレイな写真で終わってしまう。
感情が先に動いて、その後に知識や経験やセンスが求められるものだと。
…という。あくまでただの僕の考えですが、そのバランスを保つことを心掛けています。

カメラの個人レッスン


