有名な撮影スポットは行ってみたいし好きなんだけど、どこにでもある何気ない場所で撮るのも好き。
車を運転していても、「あ、ここいい!」って思う場所があれば駐車場を探したり、他の車の邪魔にならないとこに駐車して、ちょっとだけ撮影することがよくある。
昔は通勤路で写真を撮りまくっていた。自転車で片道10分ほどだったんだけど、仕事に行く途中で1時間くらい撮って、10〜12時間くらい働いて、帰り道でまた1時間くらい撮って、帰ってから公園に2時間くらい撮りに行く。そしてブログを更新していた。
そんな時期があった。
とにかく、写真に熱かった。誰よりも上手くなりたかったし、楽しんでいたし、仕事にしたいと思っていた。
飽きがこなかったのは、単純に季節によって景色や空気は変わるからだと思う。
たった10分の道でも、順路はたくさんあるし、どこにどの時期に何の花が咲くかも知っていた。行きと帰りだって、太陽の位置が違う。
全てのことやものは、気付かないくらい小さくても、形を変えている。それを敏感に感じていた。
そうやって使えるお金はほとんどフィルム代に変えていた。
いまはその頃に比べるとスローペースだし、自宅が事務所だから通勤がない。それは楽チンなんだけど、ちょっと寂しい。
かといって、満員電車で通勤とかは辛い。
あの頃のモチベーションの高さに少し憧れる。